どもども大藤です。
前回は、丸山学氏の登場が、士業の世界に大きな変革をもたらしたという話をしました。
そして、その変革の原動力にSEOによるインターネットからの集客というのがあって、その成功が、多くの士業の人々(私も含む)をホームページ作成へとかりたてたわけです。
で、実は、丸山氏の成功には、ひとつの大きな特徴があります。
それは「お金をかけないで」いかに成功するか、という部分を特に強調したということです。御自身でも著書で書かれていますように、開業資金に余裕ない状況で、いかにして仕事をとるかということを考えた結果、インターネットでの集客に行き着いたいうことです。
この「お金をかけないで集客する」というのが、士業の者にとっては、とても心を動かされます。
もともと士業は、日本全国一律の報酬額が定められていて、しかも、宣伝広告を事実上禁止していた状況でした。端的にいえば、ビジネスではなく先生だったのです。
宣伝も広告もできず、価格競争もなく、閉鎖的な業界の中で先生稼業をやっていたわけです。まあ、今でもあまり状況に変わりはない部分も多いですが、その良し悪しは別として、士業の世界は、2000年くらいまでは一般的なビジネスの競争とは無縁の世界だったのです。
ところが、近年、士業の世界にも自由化の波がやってきました。
報酬基準が廃止され、宣伝広告が解禁させて、一般のビジネス社会と同じような競争社会へと突入していったわけです。
たけど、お金をどんどん投資していって、集客し事業を拡大していくという、一般社会の普通のビジネスをやったことがない人が大半であるので(私もそうですが)、お金を使ってお金を増やすという発想ができない傾向にあります。
まあ、いわゆる「先生」ですから、仕方ないところでしょう。
そこで、「お金をかけない」というスタイルは、とても魅力的であったということです。
丸山氏がいう、「ノーリスク起業法」などというコピーは、普通の業種の人でも心を動かされることが多いでしょうが、士業の人々にとっては、とてつもなく効果的であったということになります。
が、しかし・・・・・
少なくともSEOについて、「ノーリスク」ということはありません。
むしろ逆で、一般的に、SEOは「ハイリスク」です。
SEOには、多くのリスクがありますので、そのリスクをいかに回避していくかが現在のSEOの基本的考え方だと思いますが、丸山氏は、いまだに御自身のホームページ等で「SEO=ノーリスク」という文脈でSEOを推奨しているようです。
丸山氏ほどの聡明な方が、どうしてこういうことを言うのか謎ですが、現実と「正反対」のことを言って期待をもたせるのは、どうも感心しませんね。
そもそもSEOによって、検索エンジンの上位表示をさせて集客する、ということはどういうことなのでしょう。
ヤフーもグーグルもボランティアで検索エンジンを提供しているわけではなくビジネスとして検索エンジンを運営しているわけです。
そして、検索結果の上位枠を広告枠として販売することによって収益をあげています(いわゆるキーワード広告です)。
つまり、商用サイトが検索結果の上位に表示されて、集客している状況というのは、ヤフーやグーグルから見れば、「広告費を払わないで、検索エンジンにタダ乗りされてる」状況にほかならない訳です。
ヤフーもグーグルも世界的な大企業ですよ。
いつまでも、黙ってタダ乗りさせてくれるのでしょうか。
世界はあなたのお金儲けのために、いつまでもバラ色でいてくれる、ってことなのでしょうか。
「検索エンジンはタダ乗りできるんですよ。広告費払わなくてもいいんですよ。だから、ノーリスク起業ですよ」
なんて話を、まともに考えるほうがどうかしてると思いますよ。
ここで申し上げておきますが、私は、SEOについて推進派です。
SEOについては、どんどんやるべきであるという立場です。
ただ、あくまで、「ハイリスク」であることを承知してやるべきであると考えてます。
つまり、もともと検索エンジンがどのようなルールで順位を決定しているかについては、ヤフーもグーグルも一切、公表していません。
しかも、非公表であるルールを頻繁に変更します。
とても不安定な場所であるのが、検索結果という場所です。
これを「ノーリスク」と呼ぶのなら、世の中、たいていの事には明示されたルールがあるのですから、世界中「ノーリスク」だらけということになりますね。
お金を使わないから「ノーリスク」であるとするのは、とても危険なことです。
丸山氏は「ローコスト」を適当に「ノーリスク」と言い換える傾向があるようですが、仮に「ローコスト」という文脈でSEOについてお話されているとしたら、それもはっきり間違いです。
SEOについては、膨大な人的コスト、時間的コストがかかります。
しかも、ルールがどんどん変更されるので、どこまで人的コスト、時間的コストをかければよいのか、終わりがまったく見えないというところがあります。
そう、SEOは「ハイリスク」であり「ハイコスト」であるということです。
私がいうのも何ですが、これからSEOに取り組もうとする士業の方々は、そういうことを理解した上でなされれば、よい結果が生まれるような気がします。
さて、「ハイリスク」である「ハイコスト」であるSEOですが、それでも、私は今後もSEOをやっていこうと思っています。
その理由につきましては、次回ということで
ではでは
